今、世界的に肉を食べない「ヴィーガン」が流行しているのはご存知でしょうか。
ヴィーガンは肉を食べないライフスタイルのことを言います。
ヴィーガンって海外セレブの人が実践しているイメージだなぁ
日本ではヴィーガンは馴染みがなく少数派ですが、有名人も実践しており今後ますます増えていくでしょう。
ヴィーガンとは?
ヴィーガンという言葉はイギリスで生まれ、今では多くの人に取り入れられています。
ヴィーガンとは完全菜食主義者のことで、肉や魚に加えて、卵・乳製品などの動物性食品を一切摂取しないという特徴があります。
さらに、食だけに限定するのではなく、身の回りのものからできるだけ動物由来のものを避けることで動物の命を尊重する「エシカル・ヴィーガン」の人たちもいます。
これは例えば、レザーや毛皮などの動物性製品の使用を避ける行為のことです。
動物保護とか環境保護の観点もあるんだね!
ベジタリアンとの違いは?
ヴィーガンとベジタリアンの違いは卵や乳製品などの動物性食品を食べるか否かにあります。
ヴィーガンは動物の商品化を避けているため、動物性食品である卵やバターなども食べることはありません。
それに比べ、ベジタリアンは肉や魚を食べない人のことを言いますが、牛乳などの動物性食品は通常の食生活と同じように取り入れます。
そもそもヴィーガンとはベジタリアンの一種です。
菜食主義であるベジタリアンの中でも「完全に」動物由来のものを口にしないのがヴィーガンであると覚えておくのがいいでしょう。
ヴィーガンの人口は世界的に増加している
ヴィーガンの人口は年々増加しており、2009年のアメリカでは人口のたった1%しかいませんでしたが、2017年には6%まで上昇しています。
これは人数にすると2000万人にもなります。
またドイツでは870万人(10%)、イギリスでは470万人(7%)がヴィーガンで、特にイギリスでは環境問題への意識も高いことから、人口増加が加速しています。
調査によると、ヴィーガンの食市場も拡大していて、海外旅行者向けにヴィーガンに対応した店も増えるとされています。
がん予防効果はある?
動物性の食品を食べないヴィーガンの人は、がん発症率が低いと噂がありますが本当なのでしょうか?
2015年のWHOの報告では、加工肉は発癌性があり、赤い肉については発癌性があると発表されました。
ただし、日本人は肉を食べていますが長寿国であるというデータがあります。
なのでヴィーガンだからと言ってがんの予防になるかと言われると、多少の効果はあるが別な要因もあるのではないかと思います。
別な要因とは医療水準の高さなどです。
さらにヴィーガンはタンパク質やアミノ酸などの栄養が不足する問題があるため、豆等を食べるなどして摂取しなければなりません。
ヴィーガンの人の考え方3つ
ヴィーガンの人たちはどのような思想を持って実施しているのでしょうか。
思想の括りは大きく分けて次の3つに分けられます。
順番に見ていきましょう。
①健康的観点
こちらは先ほど紹介した通り、がん予防の効果が期待できると考えられていることによります。
予防効果は一定数はありそうではないかと思います。
必要が栄養が不足する部分については注意が必要です。
②環境保護
畜産業が気候変動に与える影響は甚大です。
家畜を育てるために大量の穀物や水を与えて食肉にするには、膨大な環境負荷を与えます。
また、加工・運搬・貯蔵の過程でも大きなエネルギーが必要になります。
さらに温室効果があるメタンガスの25%は、牛のゲプから排出されるものが占めています。
これら多くの要因からヴィーガンを勧める考え方の方もいます。
環境保護の効果としては確実にあることがわかります。
③動物保護
日本人のヴィーガンはこの考え方の人が多く見られます。
家畜などの動物を殺すのはかわいそうだという考え方から来ているものです。
こちらは上記2つとは異なり価値観の問題でありロジックはありません。
まとめ
今回はヴィーガンの定義、ベジタリアンとの違いや健康効果があるのかを紹介しました。
ヴィーガンは健康的観点・環境保護・動物保護それぞれの考え方があることがわかります。
未だヴィーガンは少数派ですが、世界的ブームは日本にもやってくるだろうと思います。
ヴィーガンまでいかなくとも、昨今の健康志向からベジタリアンから始めてみるのはいかがでしょうか。
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