4月の新生活などで溜まった疲れをゴールデンウィークで癒そうと思っていたら、余計に疲れが溜まったという方も多いのではないでしょうか。
これは皆さんもご存知の「五月病」と言われるものです。
今回はこの五月病とは何なのか、また五月病に有効な栄養素や食べ物を紹介します。
気づかないうちに無理をしている方も多いと思うので、この記事が少しでも役に立つと嬉しいです。
五月病とは

五月病とは医学的な病名ではなく、五月のゴールデンウィークのような連休後に現れる身体や心の状態のことを言います。
具体的な症状は以下のとおりです。
<身体的症状>
・身体がだるい
・疲れやすい
・よく眠れない
・頭痛がする
<精神的症状>
・意欲が湧かない
・不安や焦りがひどい
・気持ちが落ち込む
・何も興味が湧かない
一般的に五月の時期に起こりやすいため、五月病と呼ばれています。
五月病は放っておくとうつ病へ進行する恐れもあるため、早めの対応や対策が必要です。
その中でも食事は大事な要素となっています。
セロトニンが重要

五月病に有効な物質は「セロトニン」です。
セロトニンとは脳内伝達物質の一つで、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
これは感情や精神面、睡眠など私たちの大切な機能に深く関係しています。
セロトニンには精神を安定させる機能がありますが、ストレスがたまるとセロトニンの分泌量が減ったり、はたらきが制限されてしまいます。
このセロトニンが不足してしまうと、気分が落ち込んだり不安定な精神状態になってしまいます。
つまりセロトニンをうまく分泌させることが、五月病を予防したり改善するためには大切です。
セロトニンを分泌させるには?

五月病の改善に有効なセロトニンを分泌させるには、日光浴をしたり身体を動かしたりなど様々な方法がありますが、食事面で有効な方法について紹介します。
セロトニンを分泌させるのに重要な成分となるのが、「トリプトファン」です。
これはアミノ酸の一種で、体の中では作ることができないため、食事から摂る必要があります。
このトリプトファンを原料として、セロトニンが生成されるのです。
トリプトファンが多く含まれている食べ物は主に以下のようになります。
・乳製品(チーズ、牛乳、ヨーグルト)
・大豆製品(豆腐、豆乳、みそ、納豆)
・ナッツ類(アーモンド、ピーナツ)
・その他(かつお、まぐろ、ばなな)
ただし、これらを食べたからセロトニンが増えるわけではありません。
トリプトファンとビタミンB6を摂ることで、ようやくセロトニンを作ることができるのです。
ビタミンB6は以下の食材に多く含まれています。
・レバー
・鶏ささみ
・マグロの赤身
・玄米
・にんにく
・アボカド
・ばなな
これらを普段の食事で摂っている方はセロトニンの生成が活発になっています。
普段コンビニの食事が多い方でも、おにぎりやカップ麺ばかりではなく、もう一品納豆や味噌汁を足すだけでも良いのではないでしょうか。
朝食は食べる必要がないので、ナッツ類を食べるのがおすすめです。
朝食を食べる必要がない理由については、下記の記事を参考にしてみてください。

まとめ
今回の記事で五月病対策の食事を紹介しました。
五月病の予防にはセロトニンの分泌が重要で、そのためにがトリプトファンとビタミンB6の摂取が必要です。
自分の体と向き合って、食事を含めた生活環境を改善できたらと思います。
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